News

2019年 05月13日

Luye Pharmaとアストラゼネカ社は高脂血症治療薬Xuezhikangカプセル剤のグローバルビジネス強化を目的とした覚書に署名

中国政府の「伝統的な中国医学(中医学)の近代化と国際化の促進」の要請と、政府の2018年報告書「伝統的な中医学産業の継承と革新の支援」の発行を受けて、伝統的中国医学国際化サミットが中華漢方薬学会(China Association of Chinese Medicine)およびPeople.cnの主催で3月24日、北京で開催された。運営は中国プライマリーヘルスケア財団。

サミットには、Luye Pharmaグループ会長のLiu Dianbo氏、アストラゼネカ社会長のLeif Johansson氏、Luye Pharmaグループ社長のYang Rongbing氏、アストラゼネカインターナショナルの上級副社長兼アストラゼネカ中国の社長であるLeon Wang氏をはじめ、官僚や学識経験者、ビジネスリーダーらが参加し、伝統的な中医学の国際化の現状と今後の展望について熱心な議論が交わされた。伝統的な中医学の継承と革新の支援にまつわる国際的な交流と協力の一層の促進を図ることについて、満場一致で合意した。

サミットの目玉は、新たな戦略的パートナシップを構築し、中国以外のグローバル市場においてXuezhikangカプセル剤のマーケットチャンスを協働して開拓し、Xuezhikangカプセル剤の国際化を強化していくことを目的とした覚書に、Luye Pharma社とアストラゼネカ社が署名したことだった。

Xuezhikangカプセル剤はLuye Pharma社が独自に開発し、特許を取得している高脂血症治療のための中医学である。覚書によると、Luye Pharma社とアストラゼネカ社は、協働してXuezhikangカプセル剤のマーケットチャンスを世界的に開拓していくために、両社のリソースを活用して、中国国外における戦略的パートナシップを強化する意向で、「一帯一路」構想や「健康中国」計画にも協力して取り組む姿勢である。中国国内外でのアストラゼネカ社の独自のリソースとLuye Pharma社の製品優位性がそれぞれ投入されることにより、Xuezhikangカプセル剤は世界中のより多くの国や地域に普及することが期待され、画期的な中国産医薬品に関する国際化の取り組みが一層強化される。アストラゼネカ社は既に中国本土でXuezhikangカプセル剤の独占販売権を取得しており、質の高い中医学を推進する大手の多国籍製薬企業の先陣となった。

Luye Pharmaグループ社長のYang Rongbing氏は、Xuezhikangカプセル剤の国際展開の見通しについて自信をもっており、「Xuezhikangカプセル剤は当社が独自に開発した医薬品の中でも主力製品の1つです」と述べた。「Xuezhikangカプセル剤は長年にわたり医療現場で使用され、その血中脂質低下効果は多くの医師および患者により広く認められてきました。当社は、中医学の国際化と「一帯一路」構想の発展に関する政府の要請に応え、アストラゼネカ社との協力関係の強化によりグローバル市場でXuezhikangカプセル剤の普及を促進し、中国発の画期的な医薬品の国際化に邁進していく所存です。アストラゼネカ社とのパートナシップは、当社のグローバル開発戦略を一歩推し進める意味もあります」と続けた。

アストラゼネカインターナショナルの上級副社長兼アストラゼネカ中国の社長であるLeon Wang氏は次のように述べた。「中医学は中国文明を代表しています。中国国家の発展に大きな貢献を果たしてきただけでなく、世界の文明にもプラスの影響をもたらしてきました。中医学は、中国国内外で幅広い発展の可能性があります。中国の優れた企業や学識経験者と手を取り合い、中医学の近代化への高い可能性を探り、その継承と革新を実現し、共に国際化への道を探求し、人々の健康を向上させていきたいと思います。また、Luye Pharma社とのパートナシップにより、中医学の国際化が促進され、近い将来、高品質の中国産医薬品により世界中の患者が救われることを願っています」

中国科学院会員および伝統的な中医学の専門家であるChen Keji氏は、「国務院の発表した『中医学発展戦略計画綱領(2016年~2030年)』および『健康中国2030計画概要』では、伝統的な中医学の発展が優先的戦略として位置付けられ、グローバル市場における伝統的な中医学の競争力を高める方策が提案されています。中国ならではの健康リソースである伝統的な中医学は、科学的、文化的、生態学的に重要なリソースであると同時に、経済社会発展の面での役割が重要度を増してきています」と述べた。

中国工程院研究員兼天津中医薬大学学長のZhang Boli氏は次のように述べた。「『一帯一路』構想に沿って、中国以外の国や地域の人々とのつながりを深めるという意味で、伝統的な中医学は外交面での可能性に関して期待の星です。中医学のグローバル化にはまだまだ困難が伴いますが、国内外の関係者が長期にわたる発展促進に共に取り組んでいることを嬉しく思います。本日、Luye Pharma社とアストラゼネカ社が重要な一歩を踏み出したことに、私は感激しています。我々は、中医学のグローバル展開を効果的に促し、巨大産業に貢献することで、世界中の人々に利益をもたらすために、全体計画を最適化すべく密に連携をとっていますが、今回の重要な一歩がこの革新を続けていく原動力となると信じています」

中国科学院会員であり安徽省立病院院長のGe Junbo氏は次のように述べた。「2018年10月、世界保健機関(WHO)が発表した新たな国際疾病分類と国際伝統医学分類に初めて伝統的な中医学が含まれました。伝統的な中医学が国際医療体制に取り込まれたことで、中医学は183の国と地域に行き届くことになり、伝統的な中医学の役割が国際的にも高く認知されてきています。Luye Pharma社とアストラゼネカ社の協働体制は、伝統的な中医学の価値を断言するものでもあります。アストラゼネカ社のような業界をリードする多国籍製薬会社が革新的な優れた国産医薬品を世界に広め、それを必要とする多くの患者の治療に寄与できることを楽しみにしています」

サミットのパネルディスカッションでは、複数の政治学の専門家、企業、研究機関、医師らが、「伝統的な中医学の臨床的価値をどのように発展させるか」、「伝統的な中医学の革新と発展の見通しの探求」などの点について意見交換も行った。Luye Pharmaグループの子会社である北京WPU社のゼネラルマネージャー、Du Baomin氏が同社を代表してパネルディスカッションに参加した。

中医学の国際展開における機会と障壁についての専門家との話合いの中で、Du Baomin氏は、自社のXuezhikangの国際市場への促進に自信を見せながら次のように述べた。「国内外で広く認知されているとおり、Xuezhikangは臨床現場でその効果が実証されている唯一の天然由来成分の血中脂質低下剤です。米国FDA規格に準拠した第Ⅱ相臨床試験も完了しています。中国の製薬企業と多国籍の製薬企業とのパートナシップは伝統的な中医学の価値を認識し、且つ断言するもので、伝統的な中医学産業の新しいモデルとなり基準となることでしょう。中医学が近代化のプロセスを経て国際的に確実に認知され、その効能が科学的に実証される日が来ることを願っています」

中国では経済改革の促進と対外開放政策が進み、「一帯一路」構想も順調に進んでいるため、海外市場での中医学の需要は徐々に高まる見込みである。伝統的な中医学国際化サミットでは伝統的な中医学産業の強化とグローバル市場における中医学の可能性について参加者を啓発した。

※この記事は、LUYEサイエンスグループのニュースの日本語抄訳であり、報道関係者各位の利便性のために提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。詳細はhttp://www.luye.cn/lvye_en/news.phpをご参照下さい。